黒澤和子：衣裳／ゴンチチ：音楽

◆黒澤和子（くろさわ・かずこ）：衣裳
１９５４年、黒澤明監督の長女として生まれる。サン・デザイン研究所、伊東衣服研究所を経てファッション関係の仕事に従事。90年、黒澤明監督作『夢』に衣裳担当として参加。以降『八月の狂詩曲』（91年）、『まあだだよ』（93年）の衣裳デザインを手掛ける。以後、これまでの主な作品に、小泉堯史監督作『雨あがる』（00年）、『博士の愛した数式』（05年）、『明日への遺言』（08年）、山田洋次監督作『たそがれ清兵衛』（02年）、『隠し剣　鬼の爪』（04年）、『武士の一分』（06年）のほか、『座頭市』（03年／北野武監督）、『怪談』（07年／中田秀夫監督）、『どろろ』（07年／塩田明彦監督）など、多数。是枝監督作品は『花よりもなほ』（06年）に続く参加となる。
◆ゴンチチ：音楽
ゴンザレス三上とチチ松村によるインストゥルメンタル・アコースティック・ギターデュオ。今年08年で結成30年、デビュー25周年を迎える。ゴンチチのサウンドは「地球一番快適音楽」などと評され、聴く人、聴く場所、聴く時間を選ばない音楽として年齢・性別を問わず幅広いファンに支持されている。91年には竹中直人監督・主演『無能の人』のサウンドプロデュースを手掛け、日本アカデミー賞優秀音楽賞受賞。是枝監督作品は『誰も知らない』（04年）に続く参加になる。