プロダクションノート

横山家のモデル
昭和40年頃に建てられた設定の横山家は、医院と住居が繋がった併用住宅だ。家の内部はスタジオに組まれたセットでの撮影だが、外観がぴったりの家を探してスタッフは奔走した。ふさわしい家を求めて製作部が探しまわる一方で、美術の三ツ松は、内部の参考になるような家を都内で探していた。そこで奇跡的に出会ったのが、都内にある小児科医院だった。再度、監督とスタッフとロケハンすると、監督は即決。セットの間取りについてはさまざまな案が出ていたが、庭と居間を中心に、廊下を挟んで奥に台所をもうけたこの家を踏襲することに。セット美術では、廊下をロケマッチさせるとともに、縁側の板目や外壁等を大いに参考にしていった。住宅内部は、ロケ地のものかセットのものか、完成作品では完璧に融合していてるが、これはスタッフの尽力のたまものでもある。